
デジタルタトゥーとは、ネット上に誹謗中傷などネガティブな情報が溢れてしまい、完全に消すのが困難な状況のことです。
電子タトゥーとも呼ばれることがあり、タトゥー(入れ墨)と同じで一度入れると消すことはできても完全かつ綺麗に消すのが困難な特性から生まれた言葉です。
YouTubeはデジタルタトゥーの分かりやすい事例が多いです。
炎上騒動でバズった動画の多くは削除されていますが、話題になった動画は他のアカウントで転載投稿されるシーンをよく見ますよね?
ネット上の情報を削除するのは比較的簡単ですが、一度ネット上に出回った情報はスクショや画像・動画のデータとして多くの方に保存されます。
そして、何度削除をしてもデータを持っている人がいなくならない限りは、転載動画がネット上へ残ってしまう状況へ陥ってしまいます。
犯罪や会社の不祥事など法を犯す過ちを起こした場合は、未成年者を除いて実名でニュースに掲載されてしまいます。
ニュース記事は時間の経過とともに風化しますが、特定のワードで検索すると簡単に表示されてしまいます。
大きな問題を起こして実名報道された場合、関連した人物や会社のキーワード検索をすると、過去の過ちに関連したネガティブな情報が出てきてしまうので注意しましょう。
個人の場合は就職活動で採用しにくくなるなど、永遠に十字架を背負って生きていかないといけません。
時間の経過とともに情報は表示されにくくなりますが、SNSや掲示板などで関連した投稿があると、それを見て問題の出来事をサブワードに入れて検索されてしまいます。
すると大きく報じられていた元記事や転載記事を閲覧され、遠い昔の出来事でも閲覧者からの信頼を失ってしまうのがデジタルタトゥーの恐ろしさです。
ネット社会になった現代では、従来よりもニュースで報じられるような過ちを犯すリスクが高まっていることを覚えておきましょう。
ちなみに犯罪関連・不祥事関連のネガティブな情報は、削除申請・削除依頼しても受け入れてもらえないことが多いです。
レーザーや皮膚移植で消すことができるタトゥーに例えられているように、ネット上の情報も誹謗中傷や間違っていることであれば消すことが可能です。
主な対処法は問題のある投稿を削除することですが、紹介した通り掲示板への投稿や転載された情報がネット上に残る限りはデジタルタトゥーを完全に消せません。
間違った情報や転載する人が少ない状況であれば、問題になっている情報をネットから消していくとよいでしょう。
大きな話題になったことは時間の経過だけで解決できないケースが多いので、逆SEOで誹謗中傷とは異なる情報を検索エンジンの上位表示されるように上書きしていく方法がおすすめです。
間違った情報や釈明の余地がある場合は、ネット上でしっかり否定することも大切です。
本人のアカウントや投稿での反論・否定だと逆に炎上する恐れがあるので、必要に応じて匿名投稿や風評被害対策に強い会社のサポートを受けるとよいでしょう。
たとえば、不倫疑惑が報じられたけど実際に不倫はしていなかった場合、何も否定しないと「不倫をした」といった情報が強調されてネット上に残りやすくなります。
実際には不倫していなかったことを根拠を添えて釈明するか、不倫相手とは既に和解して解決した最新情報をネット上に増やしていけば、自然と早いタイミングから都合の悪い情報が消えていきます。
会社でパワハラを行った問題がある場合は、過去には会社全体でパワハラが行われていた社風だったが、現在は当事者を含めてパワハラが一切なくなった最新情報を掲載させましょう。
転載リスクがあるデジタルタトゥーを消すには、世間からの興味を少なくすることが大切です。
アクセスの多い情報を削除するだけではなく、ネット上で叩かれたり深い興味を持たれたりする状況を軽減できる方法がないか考えてみてください。
掲示板やSNSなどの投稿がメインのデジタルタトゥーでしたら、本物のタトゥーより綺麗に消すことができますよ。
犯罪歴など大手メディアのニュース記事やYouTubeの動画がネット上に残ってしまう状況は完全に消すのが困難です。
この場合は風化や弁明、最新情報のアップロードで見た人から興味を持たれないようにするしかありません。